癖と曲
くせときょく
荘子itが「ずっと一番大事だと思っていること」として語った話。
番組より
かっこいい曲を作るというより、癖を作るということの方が大事だな。曲がると書いて曲っていうと音楽・歌みたいな感じであるけど、作曲っていう行為をどこに重点を置いてるかというと、どっかちょっと癖。
壁の癖はそこの一つにハマってる感じがあるじゃん。曲の癖って曲がるだけだから超プレーンなんだよね。いくらでも曲がれるっていうかさ。
この項目について
作曲という行為でどこに重点を置いているかというと、かっこいい曲を作ることよりも 「癖」を作ること——それを聴かなかったら得られなかった感覚や、 考えのスイッチを作ること。癖でしかないので、その先どこに行くかは分からない。 オープンエンドを装いながら実は解釈が一つに収束するようなものではなく、 本当に曲がり角にちょっとだけ力を加える。 福尾が「そっか、曲って書いて癖って読むもんな」と気づき、 荘子itは「壁の癖」(癖)と「曲の癖」を区別する。壁の癖は一つのところに凝り固まる ことだが、曲の癖はただ曲がるだけなので超プレーンで、いくらでも曲がれる。 「癖強」と褒め言葉で言われるものは、それ自体が一個のステレオタイプに固まっている。 ホン・サンスのように毎回ちょっと曲がっているものがいい。
この項目が出てくる回
関連項目
- 私でなくもない者たちの親密権『置き配的』第10回。
- ターゲッティングは個人を一面化する最近の人文書が疲れている人・病んでいる人に当てられすぎている、 という福尾のツイートから。
- 読者が調教される本を読んで、その本が想定している読者に自分から進んでなろうとしてしまう感覚。
- 固有名とトーンしか聞かれていないポッドキャストもYouTubeも、結局「ここで誰の名前が出た」ということと、 「優しそう」「聞きやすい」という人柄の話しか受け取られていない側面が けっこうある、と福尾は言う。
- 黒嵜想『アーギュメンツ』の編集。
- 홍상수年に2本ほど撮る多作な韓国の映画監督。
- 置き配的2025年11月刊。
- よく知りもしないくせに映画祭に審査員として呼ばれた映画監督が飲んでばかりで、 知り合いの家に遊びに行って奥さんとどうにかなる。