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2025年11月17日

癖と曲

『置き配的』の見本が届いた回。ホン・サンスを3日で十数本まとめて観た話から、 倫理的にアウトな人がいてくれることのありがたさへ。 そして「かっこいい曲を作るより癖を作ることのほうが大事」—— 曲がると書いて曲、曲と書いて癖。くねくね曲がりながら長生きしよう。

放送日
2025年11月17日
長さ
1:08:31

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話の流れ

  1. 0:09置き配的の見本が届いた
    帯にシールが貼ってある初回配本限定仕様。「置き配」という字面が変で、10年前にはありえなかった文字列がいま当たり前になっている。
  2. 5:00拾われていく本
    中心的なテーマを抽出するタイプではなく、置き配のように広いものをただ書いてあるから、気になったものを勝手に拾って使ってほしい。
  3. 10:30遅刻とスマホ忘れ
    福尾が収録後にスマホを車に忘れ、取りに行った先で荘子itの家族と合流して子供と遊んだ。人が物を落とすと嬉しくなる。荘子itの遅刻ももはや定番。
  4. 12:40ホン・サンスを3日で十数本
    2015年以降を観ていなかったので溜まっていた。VPNでアメリカのストリーミングまで使って観た。朝起きられなくなって家族に怒られた。
  5. 15:00そういうやつがいてくれることのありがたさ
    倫理的にアウトな主人公ばかりの映画を撮り、自身も不倫でヨーロッパに行った。だが「許さない」ではなく、そういうやつがいるということがベースありがたい。
  6. 27:20固有名とトーンしか聞かれていない
    ポッドキャストもYouTubeも、誰の名前が出たかと「優しそう」「聞きやすい」という人柄の話しかされない。内容について考えてもらうのはめちゃくちゃ難しい。
  7. 38:20加湿器の蒸気を妻と見間違える
    『置き配的』第10回「私でなくもない者たちの親密権」。親密であるほど取り違える。幽霊の代わりとして家族がある。
  8. 45:00黒嵜想の初対面法
    初対面の人が自分の知っている誰に似ているかを決めてから喋る。トークイベントの客席で「久しぶり」と話しかけ、お茶しているときに初対面だと発覚した。
  9. 47:10ターゲッティングは個人を一面化する
    病んでいる人に寄り添おうとすると、病んでいるという状態が前提になって、かえってその状態に閉じ込めてしまう。生きていること自体のごちゃごちゃさを肯定するルートを作りたい。
  10. 51:10読者が調教される
    本を読んで、その本が想定している読者に自分から進んでなろうとしてしまう。読者が単なる読者である状態はけっこう難しい。
  11. 53:20新しいイシューを作る
    すでに共有されているイシューに新しい角度を投げかけるのではなく、「置き配的」という新しいイシューを作ることで他のものの見え方が変わる。
  12. 56:30癖と曲
    作曲でどこに重点を置いているかというと、かっこいい曲を作ることより「癖」を作ること。曲がり角にちょっとだけ力を加える。
  13. 1:04:20くねくね曲がって長生きする
    まっすぐ泳いでいると株に当たって死ぬ。デカルトは森で迷ったらまっすぐ進めと言ったが、長期スパンでは曲がったほうがいい。どちらも大事。

この回で出てきた言葉

この回で触れられた項目

この回からの引用

許さないとかじゃなくて、そういうやつがいるっていうのがベースありがたいみたいな気持ちになるんだよね。

홍상수

親密であるってことは、僕は僕の妻の固有性を知ってるっていうのが一般的な理解だと思うんだけど、それと一緒に起こるのが、妻とか自分が親密な人のイメージをいろんな人に勝手に当てはめてしまうってこと。

私でなくもない者たちの親密権

かっこいい曲を作るというより、癖を作るということの方が大事だな。曲がると書いて曲っていうと音楽・歌みたいな感じであるけど、作曲っていう行為をどこに重点を置いてるかというと、どっかちょっと癖。

癖と曲

壁の癖はそこの一つにハマってる感じがあるじゃん。曲の癖って曲がるだけだから超プレーンなんだよね。いくらでも曲がれるっていうかさ。

癖と曲