2026年1月26日
ラップミュージックはどこまで自由か【ゲスト:没 a.k.a. NGS】
Dos Monosの没がゲスト。福尾から「宣伝させてほしい」と持ちかけた回。 ライブ〈THEATER D〉のキュレーションを軸に、 「バラバラいる状態をその時に見せておかないとシーンにならない」という話から、 あらゆる音に乗れるというラップの自由さ、そして日本がそこに追いつけていないことへ。
話の流れ
- 0:12うっすら登場していた没後ろのブースで録音している声が放送に乗っていたことが何度もある。「このバースが聞こえた」というツイートまで流れてきた。
- 1:40没になった日メンバー中ただ一人、本名を明かしていない。英語媒体で本名で書いていいかと聞かれて断った。当初はTaiTanがKZSU、没が寝癖だった。
- 2:40宣伝させてくださいと福尾から頼んだ没とDJユウリのポッドキャストが良かった。名前が売れているわけではない若い人たちがバラバラ好き勝手にやっている状態がめちゃくちゃ良かった。
- 3:40確認しておかないとシーンにならない認知されないまま消えていく人がいっぱいいる。一回ここでちゃんと確認しておかないとシーンにならない。
- 4:40Dos Monosには仲間がいなかった活動を始めた頃、周りにバラバラいたという感触は正直なかった。だからユウリの周りの感じが羨ましい。
- 10:40好きなものは一緒なのに表出が違うみんな聞いているものは同じなのに、出方が微妙に違うから違う人だと思ってしまう。メジャーなものが好きでもそのままアンダーグラウンドでやるとカッコがつかないので、屈折した形で出てくる。
- 12:40DJが大事混ざり合わないように見えているところの見方を見せるのがDJという職業。あいだに違うものをノリのように入れることもできる。
- 46:00サブカルだと舐められる日藝の映画学科でカルチャーや哲学が好きだった人ほどリアル志向になっていく。衒いなくサブカル好きを出すDos Monosはその界隈でこそ舐められがち。
- 46:20By StormのゴーストInjury Reserveのメンバーの死のあと、ファーストアルバムのタイトルが『My Ghost Go Ghost』。まだ死者の話をしていることに感動する。音楽がアブストラクト化していくことと死者を思うことが密接につながっている。
- 50:20あらゆる音に乗れるbilly woodsが「ヒップホップで一番好きなのは何にでも乗っかれるところ」と言う。MIKEも「あらゆるサンプルにはそれ自体のBPMが宿っている」と言っていた。
- 51:30日本は追いつけていないアメリカではギャングっぽい人が意味わからないビートやドラムのない曲に乗っている。しかもそれを天然でやっている。日本はフィールドを決めて競技化する方向に向かいがち。
この回で出てきた言葉
- あらゆる音に乗れるbilly woodsがインタビューで「ヒップホップで一番好きなところは、 何にでも乗っかれるところ、ラップは何の上でしてもいいところ、 どういう音楽にでもなり得る可能性があるところ」と答えていた。
- 俺のおかげでbilly woodsがフィーチャリングされてるBy Stormへのオファーが8月末で、ちょうどアルバム制作期間中だった。
- 確認しておかないとシーンにならない少し活動していたのに認知されないまま消えていく人がいっぱいいる。
- THEATER D2026年1月31日、リキッドルーム/KATA他で朝5時まで行われるライブ。
- 好きなものは一緒なのに表出が違うその辺にいる人たちはみんな聞いているものが結構同じなのに、 表出が微妙に違うから「違う人なのかな」と思ってしまう——しかもみんな忙しいので ちゃんと聞かない。
- DJが大事「DJが大事ってあんまり思ったことなかったな」と福尾が言うと、 没は「混ざり合わないように見えているところの見方を見せているものだから」と答える。
- By Storm元Injury Reserve。
- billy woods没と荘子itの共通言語になっていたラッパー。
- フィールドを決めて競技化するアメリカではギャングっぽい人が意味の分からないビートに乗っていたり、 ドラムのない曲をやっていたりする自由さが——インターネットのおかげで—— しかも天然で起きている。
- 没 a.k.a. NGSDos Monosのメンバー。
この回からの引用
一回ここでちゃんと確認しとかないと、シーンみたいにはならないから。
ヒップホップで一番好きなところはどこですかって言ったら、何にでも乗っかれるところっていうか、ラップは別に何の上でしてもいいところっていうか、どういう音楽にでもなり得る可能性があるところが好きみたいな。