間違いがなくなることによって悪意が伝わる
まちがいがなくなることによってあくいがつたわる
ワールドカップのVARの話から。
番組より
間違いがなくなることによって、それを選んだ人間の悪意みたいなものがめっちゃダイレクトに伝わってきちゃうことのきつさみたいな。
やっぱり大盛り分の110円でもらっていいっすかっていうのを軽率にやってる人生だから、そういう意味からやっぱり全面QR化にちょっと反対。
この項目について
本来なら流されていた小さなファウルを、ここはVARで判定します、と恣意的に拾ってくる。その判断自体は人間的だ。何がしんどいかというと、間違いがなくなることによって、それを選んだ人間の悪意がめっちゃダイレクトに伝わってきてしまうこと。VARがなければ、偏った判定でも「誤審だったんじゃないか」で済んだ。荘子itは深夜の蕎麦屋で、普通盛りを食べ終わってから大盛り分だけを追加で頼み直した話を接ぐ——システム上そんなメニューはないので、ルール上許されていないことを人間に直談判してやってもらったことになる。だから全面QR化にはちょっと反対。福尾は、機械の正確さを口実にした恣意的なジャッジができてしまうことで誤配のような、間違っているのかわざとなのかが曖昧だった世界がどんどんなくなっていく、とまとめる。
この項目が出てくる回
関連項目
- 過保護と放課後村上春樹をめぐる言説を見ても、売り方としてパッケージングされた通りの消費のされ方しかしていない感じがして、それは寂しい——という福尾の話に、「過保護だと」「じゃあ密の次は過保護」と名前が付く。
- 消費のされ方でコンテンツを分けるドパガキ的な分け方は、消費のされ方でコンテンツを分けている——それは結構不思議なことで、実はあまり今までなかったのではないか、と福尾は言う。
- 道徳的に滅菌された状態で消費されているダナ・ハラウェイの受け取られ方について福尾が言うこと。
- 制度的にはそうなりました荘子itがこの回で離婚を報告する。
- アドマチックドパガキの対義語はセロトニンおじさんではなくアドマチであってほしい、と福尾が言い出す。
- 他者の魂を信じるための装置自分以外にも他者がいるということを信じる感覚は、アドマチックで生成される、と荘子itは言う。
- 誰も薬の話をしないケアや精神分析の2020年代的な消費のされ方を見ていて不思議なのは、誰も薬の話をしないことだ、と福尾。
- 家ではなく街に住んでいる家が一回なくなっても外側に街があるのは素晴らしいことだ、という荘子itの実感に、福尾が書きかけのエッセイを重ねる。