迷子になれる街
まいごになれるまち
福尾がブッククラブ「Woven βooks」のテーマにした言葉。
番組より
迷子になれる街っていうテーマにしたけど、都市と都市の舞台とかは、言っちゃえば迷子になりようがない。
でもこの空間だったら大丈夫性がある。本当はそこも原理的に言ったら迷子はいけませんよなんだけど、迷子になったとしても帰ってこれそうな空気があるっていうかさ。
この項目について
『都市と都市』の舞台は、逆に迷子になりようがない街——自分たちの街と神隠ししかない。荘子itは盆踊りの会場で受ける——子供から一瞬目を離して「あれどこ行った」となるとめっちゃ怖いけれど、この空間だったら、迷子になったとしても帰ってこれそうな空気があるという「大丈夫性」。原理的には迷子はいけませんよ、なのだけれど、「何々ちゃんが迷子です」で見つかるパターンがある。都市が専有化しすぎると、自分たちの街と神隠しの二択になって中間領域が消える。ロストできるということは、帰ってこれるということに近い——タバコや喋りのようなプチ失踪のツールの話にもつながる。
この項目が出てくる回
関連項目
- 思い出のすれ違いの積み重ね『置き配的』の最後のほうにも書いた、と福尾が言う。
- 暫定的道徳デカルトが『方法序説』で、本当の真理の探求のために引きこもるにあたって必要だと言ったもの。
- 人生劇場の裏に暫定的道徳ありアルバム人生劇場と暫定的道徳の関係について荘子itが言うこと。
- プロビゾワールは即興ではない暫定的道徳の「暫定的」はフランス語でプロビゾワール(provisoire)。
- 理論と実生活を分けないと哲学はできない大学で月給をもらい、結婚して子供もいるのに「n個の性」や「器官なき身体」と言っている哲学者の矛盾について。
- バロックの見せ方で呼び込んでマニエリスムの毒で刺す「実際どう戦っていくのか」に対して後藤護が提案する最良の選択。
- ずっと歪んだ真珠でいるバロックの語源は「歪んだ真珠」。
- クソを愛で続ける人たちの系譜『博覧狂気の怪物誌』刊行イベントのテーマだった肛門期固着について。