暫定的道徳
ざんていてきどうとく
デカルトが『方法序説』で、本当の真理の探求のために引きこもるにあたって必要だと言ったもの。
番組より
暫定的道徳が必要だって言うんだよね。暫定的道徳っていうのは何かっていうと、とりあえず郷に入っては郷に従えで、その社会の中で流通してる規則にはとりあえず乗っかるっていう。
まっさらにしてる間住んどく小屋がいるよねっていう、それが暫定的道徳。自分が本当にゼロから何かを立ち上げるときに、とりあえず住んでおく小屋みたいなのが必要で。
本当にラディカルなことをやりたいからこそ、いきなりn個の性とかってぶち上げると意味ないよっていう。
この項目について
新しい哲学を始めるとは、地面をまっさらにならして完全に新しい建物を建てることだが、まっさらにしている間に住んでおく小屋がいる——それが暫定的道徳。とりあえず郷に入っては郷に従えで、社会に流通する規則に乗っかる。そうしないと探求が終わる前に社会から排除されてしまうので、本当にラディカルなことをやりたいからこそ、一回社会のルールに乗る。いいことはいいんだという話ではなく、規範に内在してやりくりしながら、見えないところで本質的な仕事をするための間合いの測り方。荘子itは韓信の股くぐりで受けた。『方法序説』の冒頭がほぼビルドゥングスロマンなのもいい、と福尾。
この項目が出てくる回
関連項目
- 思い出のすれ違いの積み重ね『置き配的』の最後のほうにも書いた、と福尾が言う。
- 人生劇場の裏に暫定的道徳ありアルバム人生劇場と暫定的道徳の関係について荘子itが言うこと。
- プロビゾワールは即興ではない暫定的道徳の「暫定的」はフランス語でプロビゾワール(provisoire)。
- 理論と実生活を分けないと哲学はできない大学で月給をもらい、結婚して子供もいるのに「n個の性」や「器官なき身体」と言っている哲学者の矛盾について。
- バロックの見せ方で呼び込んでマニエリスムの毒で刺す「実際どう戦っていくのか」に対して後藤護が提案する最良の選択。
- ずっと歪んだ真珠でいるバロックの語源は「歪んだ真珠」。
- クソを愛で続ける人たちの系譜『博覧狂気の怪物誌』刊行イベントのテーマだった肛門期固着について。
- 互いに相手のものだと思っている空間『都市と都市』の途中で出てくる、二つの都市の間に何があるのかの仮説。
となりで喋られていたこと
韻を踏んでいること
この項目に言及している項目
- 浅田の残りがまだ暖かい麻布台ヒルズでやっている坂本龍一のアンビエント展の内覧会に誘われて行ったら、「さっきまで浅田さんもいましたよ」と言われた。
- 宇川直宏DOMMUNEを15年やってきた人。
- カモノハシ的な存在『博覧狂気の怪物誌』で重要なモチーフになっている、分類不可能な全てを兼ね備えた存在の象徴。
- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉荘子itが公開初日に見て、文句を言いながら2回見た新作。
- 後藤護『黒人音楽史』『博覧狂気の怪物誌』の批評家。
- 全部自分で書いた唯一の曲冒頭、口ならしのつもりで、Dos Monosで唯一荘子itが他の二人のバースまで全部書いた曲の歌詞を暗唱した。
- その時の自分を迎えに行く絶対に知っている名前(マルコ・ベロッキオ)が出てこないとき、どうやって思い出すかについて。
- 天幕のジャードゥーガル荘子itが「10話まで見た」とすすめるアニメの原作漫画。
- 都市と都市福尾が10年積んでいてWoven βooksを機に読んだSF小説。
- バカデカい色紙まどマギ新作の来場特典。
- 博覧狂気の怪物誌後藤護の新刊。
- 迷子になれる街福尾がブッククラブ「Woven βooks」のテーマにした言葉。
- 私の血に流れる血いまイメージフォーラムでやっている、荘子itが大学生の時に東京国際映画祭で見て超くらった映画。