都市と都市書籍
としととし
福尾が10年積んでいてWoven βooksを機に読んだSF小説。
番組より
ルールをみんなが本当に身体感覚レベルで内面化してる人たちが住んでて、ベジェルとウルコーマっていう2つの都市が同じ空間上に重なり合ってて。
この項目について
ベジェルとウルコーマという2つの都市国家が同じ空間上に重なり合い、互いを見てはいけない・意識的に見ようとしてはいけないというルールを身体感覚レベルで内面化した人たちが住んでいる。重なり合うクロスハッチ地帯では、同じ道に違う名前が付いている。境界を侵犯する(別の都市に属する人間をじっと見る)と、相手の国ではなく境界にいる謎の勢力に闇に引きずり込まれる。殺人事件から始まり、境界を司るディープステート的な何かがちらつく話になっていくが、結論の仮説より途中の互いに相手のものだと思っている空間の仮説の方が面白かった、というのが福尾の読後感。荘子itはミハル・アイヴァスの『もうひとつの街』——似て非なるプラハがもう一つあり、サメが宙に浮いている——を隣に置き、Dos Monosの「Dos City」もそういうものだと受けた。
この項目が出てくる回
関連項目
- 思い出のすれ違いの積み重ね『置き配的』の最後のほうにも書いた、と福尾が言う。
- 暫定的道徳デカルトが『方法序説』で、本当の真理の探求のために引きこもるにあたって必要だと言ったもの。
- 人生劇場の裏に暫定的道徳ありアルバム人生劇場と暫定的道徳の関係について荘子itが言うこと。
- プロビゾワールは即興ではない暫定的道徳の「暫定的」はフランス語でプロビゾワール(provisoire)。
- 理論と実生活を分けないと哲学はできない大学で月給をもらい、結婚して子供もいるのに「n個の性」や「器官なき身体」と言っている哲学者の矛盾について。
- バロックの見せ方で呼び込んでマニエリスムの毒で刺す「実際どう戦っていくのか」に対して後藤護が提案する最良の選択。
- ずっと歪んだ真珠でいるバロックの語源は「歪んだ真珠」。
- クソを愛で続ける人たちの系譜『博覧狂気の怪物誌』刊行イベントのテーマだった肛門期固着について。