互いに相手のものだと思っている空間
たがいにあいてのものだとおもっているくうかん
『都市と都市』の途中で出てくる、二つの都市の間に何があるのかの仮説。
番組より
ベジェルの人たちはそれはウルコーマに所属してるものだと思っていて、ウルコーマに所属してる人はそれはベジェルに所属してるものだと思い込んでる空間があるんじゃないかって仮説が出てくる。
単なるどっちつかずのものっていうか、二つの間にあるものじゃなくって、二人が互いに相手のものだと思ってるものみたいなものの方が、なんかめっちゃこう、思考をノックされる感じがあるっていうか。
この項目について
ベジェルの人たちはウルコーマのものだと思っていて、ウルコーマの人たちはベジェルのものだと思い込んでいる空間があるんじゃないか——誰も自分のものだと思っていない。言っちゃえば最後の餃子的なもの。冷蔵庫の食べ物を、自分が買ったことを忘れて妻のだと思い、妻は福尾のでしょと思っていて、いつの間にか賞味期限が切れて「これ結局誰が悪いんだっけ」になる事態。単なるどっちつかず、二つの間にあるものではなく、二人が互いに相手のものだと思っているものの方が思考をノックされる——本編の結論より面白かった仮説として。街にも、自分のものじゃないと思っているけれど他人から見ればお前のものでしょ、というものがある気がする、と。
この項目が出てくる回
関連項目
- 思い出のすれ違いの積み重ね『置き配的』の最後のほうにも書いた、と福尾が言う。
- 暫定的道徳デカルトが『方法序説』で、本当の真理の探求のために引きこもるにあたって必要だと言ったもの。
- 人生劇場の裏に暫定的道徳ありアルバム人生劇場と暫定的道徳の関係について荘子itが言うこと。
- プロビゾワールは即興ではない暫定的道徳の「暫定的」はフランス語でプロビゾワール(provisoire)。
- 理論と実生活を分けないと哲学はできない大学で月給をもらい、結婚して子供もいるのに「n個の性」や「器官なき身体」と言っている哲学者の矛盾について。
- バロックの見せ方で呼び込んでマニエリスムの毒で刺す「実際どう戦っていくのか」に対して後藤護が提案する最良の選択。
- ずっと歪んだ真珠でいるバロックの語源は「歪んだ真珠」。
- クソを愛で続ける人たちの系譜『博覧狂気の怪物誌』刊行イベントのテーマだった肛門期固着について。