非の打ち所がない人はまずい
ひのうちどころがないひとはまずい
隣の席の会話が聞こえてきた話。
番組より
人格で全部巻き取ろうとしちゃってるわけじゃん。あらゆる仕事の人間関係もそうだし。
仮面を一回も脱がずに出ていくみたいな。
この項目について
人を雇う立場の二人が、見た目に清潔感があって品行方正で経歴もよくて非の打ち所がない人は絶対に何かある、と話していた——「これも教科書に載るレベルで絶対そう」「なんで誰も教えてくれなかったの」「それが世の中の常識だよ」。荘子itの推測では、組織にどうしても馴染めないのに仮託しているから、必然的に他人を見下すことになる。新自由主義空間における呪いの必然性のようなもので、福尾は「人格で全部巻き取ろうとしているから、どこかにしわ寄せが出る」と言う。同時に、逆から見れば「仮面を脱ぐほどの場所じゃないな」と思っただけかもしれない——仮面を一度も脱がずに出ていくのが退職代行なのでは、とも。
この項目が出てくる回
関連項目
- オフの側を感じさせるから魅力になる眼鏡の話から。
- ハンドスピナーが中動態荘子itの中高時代の話。
- 均等に舐めたいベケット『モロイ』の話。
- 上の世代のステルス転向東浩紀が世代論として語っていたこと、として荘子itが紹介する。
- フロイトは音楽が分からない菊地成孔が以前からずっと着目していること。
- 麻婆豆腐ドリブン「ドリブン」をずっと「取り分」の連想で、一人総取り、全ての欲望がそれに収斂していくという意味に脳内変換していたことに最近気づいた、と荘子it。
- 違うからこそ一緒になり得る福尾は満腹になりたいという欲望がなく、荘子itは大盛りにできるときに大盛りにしなかったことが人生で一度もない。
- カルチャーオラつき系出版の現場でやばいのは品行方正系ではなくオラオラ系だ、と福尾。
となりで喋られていたこと
韻を踏んでいること
この項目に言及している項目
- アウトレイジのあの格好眼鏡のかけ方には確かに型がある、という話。
- 宇宙人と恐竜2002年生まれの人たちがやっている『宿り木』という同人誌のインタビューを受けた話から。
- オフにオンするもの眼鏡は、顔を出すアイドルやタレントにとってオフのときに付け加えるもの、オンのときに外すものである。
- 教養が人徳を高めるのは統治者の論理文化系と新自由主義系のあいだの溝はどうすれば埋まるのか、という話。
- THE DAYの広告が入った収録の場にいる全員がTHE DAY——缶の炭酸水——を飲んでいる。
- 袖にイヤホンを這わせる中高の頃、Yシャツの袖の中にイヤホンを隠してケーブルを指まで這わせ、先生が見ていないときは両手で聴き、来たら片手を頬に当てる格好にして聴いていた。
- 眼鏡屋がMAX眼鏡屋の店員の、いい具合に暇なのかもしれない感じ。
- メンバーという名札深夜に松のやでカツ丼を受け取ったら、店員の名札に「メンバー」と書いてあったのがめっちゃ嬉しかった、と福尾。
- モロイずっと徘徊しているやばい男の意識が一人称で語られ続け、段落分けも会話もほとんどないまま一冊が書かれている小説。
- 宿り木2002年生まれ、23、24歳の人たちが作っている同人誌であり、その集団の名前でもある。