一度英語を通過した語彙
いちどえいごをつうかしたごい
村上春樹の面白さの源として福尾が挙げるもの。
番組より
一回英語を通過していることによる謎の語彙みたいなものがいっぱいあるわけ。
この項目について
『カホ』でもマッチングアプリを「デートアプリ」、バイクを「モーターサイクル」、スニーカーを「テニスシューズ」と書いている。『風の歌を聴け』はまず英語で書いてから自分で日本語に訳して書かれたので、一度英語を通過していることによる謎の語彙がいっぱいある。モーターサイクルは英語圏では正しいのだから、逐語訳したことによる謎の違和感がハルキのテクストにはもともといっぱいあった。それをキモいと言う人もいるけれど、それが本物だからという裏腹さこそが良さでもあった。それが『カホ』では、現代の若い女性を主人公にした舞台設定と完全に乖離してしまった、と。
この項目が出てくる回
関連項目
- 地元の最高の先輩濱口竜介について荘子itが言うこと。
- 恥をかかせないための作法黒沢清の時代劇の、いつでも白黒フィルムに繋げられるような厳格な様式について。
- きついと思うかどうかはお前次第村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』に出てくる格言——Pain is inevitable but suffering is optional。
- 店員と全く交わらずに楽しいモバイルオーダー問題、タッチパネル問題として嘆かれることについて、福尾は機械化自体は全然嫌ではないと言う。
- これが奇跡ですよと指ささない『急に具合が悪くなる』はギヨーム・ブラックが撮影監督で、スタンダードとワイドの中間くらいの画面サイズで、さり気ないのにビシッと来る。
- 現象学が嫌いケア的な文脈のコンテンツに心理的な負荷を感じる、という話を荘子itが「人によるよね」で回収しようとしたら、福尾から「現象学が嫌いなんだよな」という「マジでこいつしか言わないタイプの理由」が返ってきた場面。
- そっちにも心はあった黒沢清の時代劇について。
- 過保護になることでタフネスが抜け落ちる福尾が書いた『カホ』の書評について。