現象学が嫌い
げんしょうがくがきらい
ケア的な文脈のコンテンツに心理的な負荷を感じる、という話を荘子itが「人によるよね」で回収しようとしたら、福尾から「現象学が嫌いなんだよな」という「マジでこいつしか言わないタイプの理由」が返ってきた場面。
番組より
現象学だから身体性みたいなものを道徳的な良さとダイレクトにつなぎすぎてる感じがすごい苦手なんだよね。身体性を回復するみたいな、身体性を回復するってことがすなわちいいことであるっていう前提が。
この項目について
現象学は、身体性というものを道徳的な良さとダイレクトに繋ぎすぎている——身体性を回復することがすなわちいいことである、という前提がふわっと共有されている感じが苦手だ、と。ユマニチュードはその臨床的に洗練された形で、人と人が触れ合うことによる回復は事実としてあると思うけれど、それを取り巻く感じにどうしても危機感がある。福尾は大阪大学にいた10年代、ユマニチュードが日本に紹介され、医学書院の「ケアをひらく」シリーズがあった時期を近くで見てきた側面もあって、いいことをしている風の学者が実はパワハラ・アカハラをしていたというネガティブな記憶とも結びついている。
この項目が出てくる回
関連項目
- 地元の最高の先輩濱口竜介について荘子itが言うこと。
- 恥をかかせないための作法黒沢清の時代劇の、いつでも白黒フィルムに繋げられるような厳格な様式について。
- きついと思うかどうかはお前次第村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』に出てくる格言——Pain is inevitable but suffering is optional。
- 店員と全く交わらずに楽しいモバイルオーダー問題、タッチパネル問題として嘆かれることについて、福尾は機械化自体は全然嫌ではないと言う。
- これが奇跡ですよと指ささない『急に具合が悪くなる』はギヨーム・ブラックが撮影監督で、スタンダードとワイドの中間くらいの画面サイズで、さり気ないのにビシッと来る。
- そっちにも心はあった黒沢清の時代劇について。
- 過保護になることでタフネスが抜け落ちる福尾が書いた『カホ』の書評について。
- 一度英語を通過した語彙村上春樹の面白さの源として福尾が挙げるもの。