恥をかかせないための作法
はじをかかせないためのさほう
黒沢清の時代劇の、いつでも白黒フィルムに繋げられるような厳格な様式について。
番組より
打ち首じゃなくてちゃんと切腹させてくれみたいな。その世界のリアリティで今全く想像できないけど、こういう厳格な様式、これは映画の様式の話だけど、でもつまり生活様式も厳格だったわけよ。
この項目について
映画の様式の話だが、つまり当時は生活様式も厳格だったのだ、と荘子itは言う。織田信長の時代は平気で人を殺したり切腹したりする一方で、恥をめちゃくちゃ大事にする文化だった——恥をかくくらいなら死ぬ。「打ち首じゃなくて、ちゃんと切腹させてくれ」。その世界のリアリティは今から全く想像できないけれど、人に恥をかかせないための作法が今よりずっとあったこと、それをめちゃくちゃ守っている人たちのリアリティは、映画のクソ真面目な様式を通してメタ的に理解できる。
この項目が出てくる回
関連項目
- 地元の最高の先輩濱口竜介について荘子itが言うこと。
- きついと思うかどうかはお前次第村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』に出てくる格言——Pain is inevitable but suffering is optional。
- 店員と全く交わらずに楽しいモバイルオーダー問題、タッチパネル問題として嘆かれることについて、福尾は機械化自体は全然嫌ではないと言う。
- これが奇跡ですよと指ささない『急に具合が悪くなる』はギヨーム・ブラックが撮影監督で、スタンダードとワイドの中間くらいの画面サイズで、さり気ないのにビシッと来る。
- 現象学が嫌いケア的な文脈のコンテンツに心理的な負荷を感じる、という話を荘子itが「人によるよね」で回収しようとしたら、福尾から「現象学が嫌いなんだよな」という「マジでこいつしか言わないタイプの理由」が返ってきた場面。
- そっちにも心はあった黒沢清の時代劇について。
- 過保護になることでタフネスが抜け落ちる福尾が書いた『カホ』の書評について。
- 一度英語を通過した語彙村上春樹の面白さの源として福尾が挙げるもの。