家具の音楽音楽
かぐのおんがく
エリック・サティの概念。
いまではアンビエントやイージーリスニングの文脈で「聞き流せるけれど心地いい音楽」として受け取られているけれど、最初に「家具の音楽」と名付けられた音楽は意外とそうでもなく、むしろ耳につくところもあった、と荘子it。社長室に飾ってある絵のようなもの——調度品として部屋に収まると整然として見えるのに、よく見ると現実よりドギツい描写がされている。ソファでもタンスでも、部屋に置かれているものは全部が心地よいのではなく、一個にフォーカスすればそれぞれ特徴的な見た目をしている。サティ自身、耳障りなメロディをひたすら繰り返す『ヴェクサシオン』のような曲も作っている。福尾は「アンビエントはエアリーで空気の話だけれど、家具の音楽はもっとごちゃごちゃした固体」と整理する。
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関連項目
- 家具の音楽フランス語で家具は meuble、英語の mobile に対応する「動かせるもの」である。
- 自分が作ったものが自分を別のところに連れていく物を作って出したときに一番面白いのは、自分が作ったものが自分を別のところに連れていってくれるという感覚だ、と福尾は言う。
- ヒップホップは家具の音楽Madlib のレコードを部屋で流すと、めちゃくちゃ溶け込む。
- 切断性が大事負のループに入ってしまうと、その感情の動きの連鎖のなかに身を置いたまま、ずっと鬱状態から出られない。
- 家具とは動かせるものドゥルーズが二項対立を「家具みたいなもの」と喩えていることについて。
- 料理は可逆的である長谷川あかりのレシピは調理前の材料を鍋に突っ込んだだけの写真を上げて「あかり信じてるぞ」と言うミームが生まれるくらい、「これいけるの?」という手順で美味しくなる。
- ゴドーが来ると分かっている状態でゴドーを待つ深夜1時の横浜スタジアムの敷地内で、キャンプ用の椅子に座り、電子タバコを片手に、ドリンクホルダーにビールを入れてスマホを見ている朝まで何かを待つおじさんについて。
- 気分のランダムネスを手放さない料理も、ファッションも、音楽も、家具のように自分の生活の周りにあって、今日はこれを聴こう、これを作って食べよう、これを着て出かけよう、と気分に合わせて素直にできること。