ハラスメントは引用されている
はらすめんとはいんようされている
ジュディス・バトラー『触発する言葉』を福尾が紹介する。
番組より
ハラスメントを引用してハラスメントしてるっていうか、そのなんかあると思うんだよな。
悪口ってだから恐ろしいのは、言ってみたくなるものだっていう構造が必ずあるんだよね。
この項目について
なぜヘイトスピーチが起こるのかというと、 本人は「誰かが言ったことを引用しているだけ」だと思っているから。 悪口の恐ろしいところは、「言ってみたくなるもの」だという構造が 必ずあること。 言っている本人にも、自分が主体的にその言葉を担っているという意識がなく、 伝言ゲーム的に言っているだけだから、罪悪感がない—— その構造が必ず埋め込まれている。 ハラスメントも同じで、 その人の内側から出てくる主体的な欲望というより、 ハラスメントを引用してハラスメントしている。 荘子itは伊藤計劃『虐殺器官』を重ねる—— 虐殺を引き起こすのは一つの文法で、 それが意識的にか無意識的にか流通することに加担すると、 いつの間にか「それがOKな空間」が出来上がっている。悪気がない。
この項目が出てくる回
関連項目
- リングの外で喋る安心して殴り合えるボクシングのような映画があるとしたら、自分たちがやっているのはそのリングの外で喋る感じだ、と荘子itは言う。
- 目の前に作品があると記述しなくて済むアート関係の仕事で、対話型鑑賞をやってみたいという依頼を受けたが、福尾は最終的にその形は嫌だと言った。
- 千本ノックで言葉を鍛えられた今ならほぼパワハラと言われてもおかしくないような、超厳しいやり合い。
- 書評を依頼された時点で読者になれない作家二人の読書会で出ていた指摘として荘子itが紹介する。
- 色がつかないようにする千葉雅也が『置き配的』を、出てから半年ほど置いてから読み始めた。
- 創造的な非対称性『置き配的』の最後に書いた話。
- 公に出すからこそ偏った主張ができる創造的な非対称性を荘子itが受ける。
- 残虐行為の創作性ゼロ報じられた事件の内容について荘子itが言うこと。