創造的な非対称性
そうぞうてきなひたいしょうせい
『置き配的』の最後に書いた話。
番組より
暴力的な平等性がSNSの社会を覆ってて、でも物を作るっていうのは創造的な非対称性みたいなものを生み出すことなんだ。
人間同士のダイレクトな関係であったらまずいものを、ものを作ってそれを媒介にすることによってポジティブなものに変えることができる。だからこそものを作らないといけない。
この項目について
暴力的な平等性がSNSの社会を覆っている。 それに対して物を作るというのは、創造的な非対称性を生み出すこと。 僕が2年かけて書いた本を、他人が1時間で読み終わってもOK—— その非対称性は、本という物体を通しているからOKになる。 そして福尾はそれを、創作の場の倫理に折り返す—— 作品の中で非対称性がポジティブに働くためにこそ、 創作の場の人間同士の関係は、普通にちゃんと道徳的・倫理的にやったほうがいい。 人間同士のダイレクトな関係であったらまずいものを、 物を作ってそれを媒介にすることで、ポジティブなものに変えることができる。 だからこそ物を作らないといけないし、 人間同士で密なコミュニケーションばかり取っていても、 結局はいじめやパワハラの温床になるだけ。
この項目が出てくる回
関連項目
- リングの外で喋る安心して殴り合えるボクシングのような映画があるとしたら、自分たちがやっているのはそのリングの外で喋る感じだ、と荘子itは言う。
- 目の前に作品があると記述しなくて済むアート関係の仕事で、対話型鑑賞をやってみたいという依頼を受けたが、福尾は最終的にその形は嫌だと言った。
- 千本ノックで言葉を鍛えられた今ならほぼパワハラと言われてもおかしくないような、超厳しいやり合い。
- 書評を依頼された時点で読者になれない作家二人の読書会で出ていた指摘として荘子itが紹介する。
- 色がつかないようにする千葉雅也が『置き配的』を、出てから半年ほど置いてから読み始めた。
- 公に出すからこそ偏った主張ができる創造的な非対称性を荘子itが受ける。
- ハラスメントは引用されているジュディス・バトラー『触発する言葉』を福尾が紹介する。
- 残虐行為の創作性ゼロ報じられた事件の内容について荘子itが言うこと。