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葉っぱの影が白いシャツの上を流れた

はっぱのかげがしろいしゃつのうえをながれた

William Faulkner『八月の光』でいちばん印象に残っている描写、と福尾は言う。

初出
PTAからの卒業(2025年10月27日)

番組より

クリスマスが歩いたっていうんじゃなくて、葉っぱの影が白いシャツの上を流れたっていうことによって、欲望の始まりも終わりもない欲望のあり方みたいなものが、その描写に凝縮されてる感じがして。

この項目について

主人公のジョー・クリスマスが、自分がこれから何をしそうになっているのかまだ分からないまま——「何かやってしまいそうだ、でもこれから俺が何をするのか分からない」——月明かりの街を一人で歩いている場面。そこでは「クリスマスが歩いた」とは書かれず、「大きな葉っぱの影が、白いシャツの上を滑るように流れていった」と書かれる。Gilles Deleuzeのいう欲望——始点と終点があるのではなく、「私はこうしたいからこうする」でもなく、「なんだか分からないけどそうなっちゃっている」——のあり方が、その一行に凝縮されている。なお『八月の光』も今思えばパラサイトものだ、と福尾は言う。北部から来て黒人を支援していた白人の未亡人の館、その裏の小屋にクリスマスがほとんど勝手に住み着き、最終的に彼女を殺してしまう。

この項目が出てくる回

関連項目

となりで喋られていたこと

韻を踏んでいること

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