2026年6月15日
東浩紀降臨!
千葉雅也との3人のトークイベントのあと、打ち上げで東浩紀の家に上がり込み、そのまま収録した回。ポッドキャストとYouTubeの境目、Xの広告収入、総かり立て体制、バイクのギアに喩えられた知性の話から、「僕は密担当だから」という一言、そしてセカイ系と東京へ。
話の流れ
- 0:09来てくれましたじゃなくて、俺らが来てるこの日は千葉雅也とシットとシッポの3人のトークイベントがあり、そのあと打ち上げで東浩紀の家へ。千葉が帰ったあと、そろそろ帰りますと言ったら収録することになった。
- 1:05これはどんな番組なの?週1回集まって、事前にテーマも決めず1時間ちょっと喋ってまた来週、というだけを1年以上続けている。ほぼ日記のぶつけ合い、日記カードバトル。
- 2:15音声だけであんまり聞かない東は「もう少し古い世代だから」ポッドキャストを音声だけで聞くことがあまりない。ビデオありも増えて、YouTubeと何が違うのかという話に。
- 6:41数字の話いまコンスタントに5000、過去最高が8000くらい。目標は1万。カルチャー系のポッドキャストではいま奇奇怪怪がトップクラスに聞かれている。
- 12:111500万ビューで5万円Xの広告収入の実額。150万ビューでも5000円。
- 14:06総かり立て体制仕事で本を読み、余暇で映画を楽しむ、というような分かれ方をしていない。「余白」という言い方ではなく。
- 16:56『弱いつながり』はそこから離れた本総かり立て体制から離れてしまった余白の多い家族旅行。しかしそれも総かり立てできるのだ、という本。
- 19:39ゲンロンの総かり立て体制が始まるイベントの熱に当てられて。いなかったお前だけが損してる、という空間だった。
- 21:02『平和と愚かさ』考えないことのポジティブな意味、平和とは普通に当たり前にそういうことでしょう、ということをリマインドする本。
- 22:56リニアにできていない考えすぎると戻っていったり、逆に考えないことによってすごく考えることができたりする。力のコントロールのようなもの。
- 27:41理論はいま何に使えるのかラトゥールのアクターネットワークセオリーは「セオリーとは名ばかり」で、全部アクターだよね以上、という感じ。哲学が作ってきた理論がいま何に使えるものなのかを根源的に考える必要がある。
- 29:58クラッチとギアエンジンとタイヤの間にギアがある。そこで力を振り回してもしょうがなくて、クラッチが必要だということ。
- 35:04最初から一速でなければいけない『動きすぎてはいけない』が言っていたのはこれなのではないか。最近のインテリは最初から4速で入れる。
- 40:46格闘技もバイクも音楽もできない東の例えは身体寄りだが、本人はそのどれもできない。それにもかかわらずその例ばかりが出てくる。
- 43:48新しい競技を作っている言論というもの自体を変質させている。50年後に見たら画期的なことをやっていたと見えるのではないか。
- 47:47人と人が喋るのは面白いソクラテス以来みんなずっとそう言っているのではないか。ただし熟議民主主義とは全く違う。
- 51:49離れて話すのは悲しいSNS越しの議論が一番悲しい。喧嘩の後の、殴り合ったけど、という感じ。
- 56:52僕は密担当だからサステナブルであるとは、ある意味で疎であるということ。密は創業時には大事だが、だんだん疎にならないと続かない。
- 58:2555歳は昔は定年65まで現役、70でもまだ大丈夫と言っている連中は、既得権益を守って実際には育てていない。55から育て始めて初めて60、65で移行できる。
- 1:00:59『観光客の哲学』には希望があった荒削りだけれど。次の本ではもう一回、明るさに転換したい。
- 1:02:231971年生まれの東京の人右翼とか左翼とかではなく、本当に東京が好きなのだと思う。
- 1:06:02オタク的価値観地球の裏側で同じ空も見ていないのに同じ電子音だけで繋がっている。東京はそういう価値観を作った。それはすごく人を救う価値観だった。
- 1:12:22セカイ系イコール日本決して嘘ではないと思っている。最初に見ていた世界像のほうが本当だったのかもしれない、というフェーズが来ている。
- 1:16:36ゲンロンという会社として全く別のところでできること。創業から15、6年で一番難しいところは超えた。
- 1:21:30まずすげえコンテンツ作れや書店問題や流通の問題を偉そうに語る人たちは、自分でコンテンツを作ろうと思っていない。ビジネスモデルはどうでもいい。面白いことをやったらついてくる。
この回で出てきた言葉
- 新しい競技を作っている喋りが面白いと言われるのは、それがすごく音楽的だからだと東は言う。
- 動きすぎてはいけない最初から一速でなければいけないという読み替えで出てくる。
- オタク的価値観僕と君は地球の裏側で、同じ空も見ていないけれど同じ電子音だけで繋がっている——東京はそういう価値観を作ったのだと東は言う。
- 55歳は昔は定年65まで現役です、70でもまだ大丈夫、と言っている連中は、要は既得権益を守って実際には育てていないのだ、と東は言う。
- 最初から一速でなければいけないバイクや車のギアの比喩。
- セカイ系イコール日本セカイ系イコール日本みたいな話は決して嘘ではない、と東は言う。
- 総かり立て体制ハイデガーの Ge-stell の訳語。
- 人と人が喋るのは面白いソクラテス以来、古今東西のやつがずっとそう言っているのではないか。
- 平和と愚かさ考えないことの状態のポジティブな意味、平和とは普通に当たり前にそういうことでしょう、ということをリマインドする本、と紹介される。
- まずすげえコンテンツ作れや最後に少しだけ毒を吐く、と言って東が出す話。
- 密担当東が自分をこう呼ぶ。
- 弱いつながり東が自分で説明する。
この回で触れられた項目
この回からの引用
だから総かり立て体制みたいな。
→ 総かり立て体制
だからさ総かり立て体制も2種類あって。あんまり言われてないことだけど。
→ 総かり立て体制
事後的な総かり立て体制みたいな。
→ 総かり立て体制
ゲンロンの総かり立てが始まるというね。
→ 総かり立て体制
とにかく最初から一速じゃなきゃいけないっていうのが、動きすぎてはいけないって言ってたことなんじゃない。クラッチ操作が必要ね。
言論というもの自体を変質させてるんだと思うよ。だからしょっちゅう言ってるけど、僕多分遠くから見たら、50年後僕が死んだ後から見たら、僕かなり変わった、画期的なことやってるっていう風に見えるんじゃないかと思うね。
サステナブルであるってことは、まあある意味こう疎であることなんですよ。でだから密であるっていうのは創業時には大事なんだけど、だんだん疎になっていかないとサステナブルにならないんですよね。
→ 密担当
僕は福尾さんが言ってることはよくわかりますよ。ただほら僕はさ、密担当だからさ。
→ 密担当
65まで現役ですとか70でもまだ大丈夫とか言ってる連中って、要は既得権益を守って実際育てないってことだと僕は思ってるんで。だから55から育て始めて、初めて60とか65で移行できるわけだから。
→ 55歳は昔は定年
観光客の哲学って良かったですみたいなこと最近言われることがあってね。あれってなんか多分希望みたいなものがあったんだと思うんだよね。荒削りだけど。
→ 観光客の哲学
東京ってこういう価値観作ってるなと思ったんですよ。これはいわゆるオタク的価値観ってやつなんだけど、簡単に言うと。でもそれすごい人を救う価値観で。
→ オタク的価値観
だからセカイ系イコール日本みたいな話は、決して嘘ではないと僕は思ってて。でも俺適当に言ってるだけですよ。
あの人たち何も自分たちでコンテンツ作ろうと思ってないんだよね。流通とか書店とかの状況を喋るのが正しいと思ってるんだけど、そんな奴らばっかりだからこうなったんだよって俺思う。まずすげえコンテンツ作れやお前が、と思うわけ。