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そのものの対象として見る

そのもののたいしょうとしてみる

福尾の卒業論文は、ブニュエル『欲望のあいまいな対象』の分析だった。

初出
他律・自律・調律(2025年6月2日)

番組より

あれをそのものの対象として見るみたいな面白さあるよね。深読みじゃなくて。

そういう精神分析的な解釈を全部取っ払って、その2人の女性がいるっていう状態を分析するみたいな、そういう変な論。

この項目について

同じ役を二人の女優が演じるのを、 精神分析的な解釈を全部取っ払って、 「二人の女性がいる」という状態そのものとして分析するという論。 ブニュエルは本当に精神分析しかされてこなかった作家なので、 平倉圭がゴダールをフォーマリスティックに、マテリアリスティックに見るのと 同じことを、ゴダールではなくブニュエルでやる—— そこが当時の福尾には面白かった。 荘子itも、保坂和志のリンチ論『遠い触覚』が好きだったと言い、 精神分析語りがし甲斐のある人を、そうではない目線で語るのは一つの鉱脈だと受ける。 深読みではなく、そのものの対象として見る面白さ。

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