シットシッポ Wiki

覚書は告白の逆

おぼえがきはこくはくのぎゃく

フーコー晩年の仕事として福尾が説明する。

初出
他律・自律・調律(2025年6月2日)

番組より

当時のジャーナリング的な実践としてなされてた覚書っていうのは、今まで言われていなかったことをそのノートだけに書くのではなくて、すでに言われてたこと、つまり読書メモだよね。

告白の逆なんだって言ってて、その告白の逆の実践によって自分を律するとか、自分を道徳的に高めるみたいなことをやろうとした。

この項目について

古代ローマの知識人のあいだでも、覚書というジャーナリング的な実践が流行っていた—— キリスト教が国教になる4世紀より前、1〜2世紀のローマで。 キリスト教的な告白は、今まで誰にも言っていなかった自分の罪を 暗い箱の中で話すこと。 それに対して覚書は、すでに言われていたことを書き写す—— 読書メモ、聞いたこと、見たこと。だから告白の逆なんだ。 その「告白の逆」の実践によって自分を律し、道徳的に高めようとしたのが、 キリスト教化する前の文明で、 そこにもう一度立ち帰ろうとしたのがフーコーの晩年だった。 福尾はそれを日記と自伝の対比に重ねて考えている。 コーチングは告白的であるの解毒剤として置かれている。

この項目が出てくる回

関連項目

となりで喋られていたこと

韻を踏んでいること

この項目に言及している項目