構造を追い切れないことが気持ちいい
こうぞうをおいきれないことがきもちいい
ヒップホップのビートは、音楽理論で譜面に起こそうとするとかなり変なことをしている。
番組より
めっちゃここ16分の17拍になってるじゃんみたいなことが、普通に気持ちいいで回収されるグルーヴ感みたいな、いいズレ感みたいなのに吸収されるっていうのにもかなり近い。
この項目について
ここ16分の17拍になっているじゃん、というようなことが、聴くぶんには「普通に気持ちいい」で回収されてしまう。そのグルーヴ感、いいズレ感に吸収される感じに近い、と荘子itは言う。『置き配的』も、構造を追い切れないことが最終的に気持ちいい読書体験になっている。もっとクリアなものが読みたい人はいるだろうけれど、読んで「ああ楽しかったな」になる本で、その意味で音楽的だ、と。
この項目が出てくる回
関連項目
- 言うべきこと製造機インターネットも、ポッドキャストも、カルチャーも、アカデミズムも、「言うべきこと」を無数に生み出し続けている。
- 沈黙が悪じゃない状態界隈なり領域なりを作った上でそこを閉じると、その中に言うべきことがぎっしり詰まっている状態になる。
- 本当に言いたいこと言いたいことの内容で勝負する局面ももちろんあるが、そんなにしょっちゅうはない。
- 疎という一文字流行語大賞の話から、「ソとミツ」が流行語だったらかっこいい国だ、という流れになる。
- 程度の差を本性の差として捉え返す言うべきことが密な空間と疎な空間を程度の差ではなく概念として分ける、という話の背景にあるもの。
- びっくりさせながら読んでもらう10万字20万字の文章を読んでもらうというのは、それだけのコストを払ってもらうことだから、何らかの報酬系が刺激されないと読んでもらえない。
- ドラムのないラップbilly woodsをはじめとする最近のアングラのラップの特徴として、ドラムのないビートがある。
- 処方箋を出さないと精神論に翻訳される三宅香帆の本が「半身で働こう」という処方箋を提示するのに対して、『置き配的』が明確な処方箋を提示しないのは、ある種の誠実さとしてやっているつもりだ、と福尾。