2026年2月23日
書き方と悪魔の話
荘子itが沖縄でライブ中、風邪で声を潰しながらのリモート収録。ホテルに缶詰で歌詞を直し続けている状態から、リアリティラインをどこに置くか、そして「全員苔にしてやりたい」という欲望まで。
話の流れ
- 0:00沖縄からリモートで、しかも風邪荘子itが沖縄にライブで来ていてリモート収録。しかも風邪で声が出ない。モノノアワレとの対バンの後くらいから。
- 3:11暖房のせいで暑さを感じていない部屋の暖房をつけているので、ダウンで街を歩いている。
- 6:24学者みたいな喋り方をしていたそれは自分と小川さんと福尾が喋るときだけの話かもしれないが。
- 9:34ホテルに缶詰で歌詞を直しているああでもないこうでもないと直しながら、ガラガラの声でマイクに録っては、やり直す。
- 12:44リアリティラインをどこに設定するかいつものことではあるが、今回は質が少し違う。
- 36:14全員苔にしてやりたいどこからともなく呼びかけられているというより、自分の内側から出てきているもの。大きく言えばそういうことを思っている。
- 39:24適した環境だった、ということを書いている昨日ツイッターに書いたことともつながる。
- 42:35すごいものを作るための原動力になるただ原動力になるというだけだと普通の話になってしまうが。
- 45:45辛かったという話としてではなくそれを解禁するのではなく、全部が力になっているという物語として、自分なりにできる。
- 10:06書きながら録る数センテンスずつ録って、しっくりこなくなったら書き直してまた録る。
- 19:55カルトを減らして神を増やそう宗教っぽいものを一掃しようとしてもしょうがない。
- 27:42契約が大事無法地帯なのに土地の権利証がある。ヴァンパイアも言質を取らないと入れない。
- 40:01ハイデガーもどきだと思ったらハイデガーだった実際はフランクルからの引用だった。政治的な立場は真逆なのに。
この回で出てきた言葉
- 限りなく書きながら録る沖縄のホテルに缶詰で、明後日のライブ用の歌詞を書いている。
- カルトを減らして神を増やそう加藤さんの『福音派』をめぐる対談の結論として出てきた標語。
- 三すくみのヴァンパイア映画『罪人たち』の話から。
- 全員苔にしてやりたいどこからともなく呼びかけられているというより、単純に自分のなかから出てきているものだと思うけれど——大きく言うと、全員苔にしてやりたいくらいのことは思っている。
- ダイモンを感じるかどうか何かが確保されているわけではないのだから、神というより悪魔のイメージのほうがしっくりくるかもしれない、という話から。
- 罪人たち『ブラックパンサー』の監督が撮った、ブルースの歴史×ホラーという変わった映画。
- 哲学者とクリエイターの逆転『置き配的』刊行にあたっての小川哲との対談を見て、荘子itが言う。
- ハイデガーとフランクルが同じ構造になってしまうカフェのトイレに貼ってあったポエムの写真をXに上げたらバズった。
- パラグラフパッド福尾が書くときに一番困るのは、あるところまで書けてそのセンテンスをどう終わらせるか、一度終わってしまったセンテンスを次にどう始めるかという、すごく細かいところで手が止まってしまうこと。
- 福音派加藤さんの著書。
- 恵まれていることと欠けていることが同時にある荘子itが自分の生い立ちについての歌詞を書きながら考えていること。
- 予測変換を紙でやるパラグラフパッドの要点は、パソコンの予測変換の代わりに、自分の頭が勝手に予測している次の文章を紙に書き出すところにある。
この回からの引用
クリエイターの方がむしろ世界観とかフィクショナルなものを作る上でいろいろ設計しなきゃいけないことが多くて、哲学者の方がもしかしたら、世界そのものを作るんじゃなくて、この世界の中でのなんか面白いものに何かコメントする、一言言うみたいな、そういうやり方が実は向いてるのかな。
限りなく書きながら撮るみたいなことを今やってみてるんだよね。
一回終わってしまったセンテンスを次どうやって始めるかとか、そういうすごい細かいところでいつも手が止まっちゃうんだよね。
→ パラグラフパッド
入力するか入力しないか、オンオフしかないから、一回オフになっちゃうとそれがずっと止まってる状態になっちゃうんだよね。
→ パラグラフパッド
それを予測変換じゃなくて、予測、自分の頭が勝手に予測してる次の文章みたいなものを紙でバーっと書き出すっていう作業をしてると、ずっと手を動かしてるっていう状態が作れるから。
結論としてはカルトを減らして神を増やそうっていう標語みたいな感じなんだけど。
人と人をつなげるための機能を宗教で実現するってことを日本でやることが可能だとしたら、それどういうものなのかみたいなのは、それとは別の問題としてあるよね。
契約するってことはつまり魂を売ることみたいなことになって、実際ヴァンパイアになってもいいこともあって、それは永遠の命をもらえるんだよね。
ヴァンパイアの方はむしろ黒人たちに対しても仲間だよっていう感じで来るし、お前らも永遠の命もらえるのがいいんでしょうみたいな、クー・クラックス・クランに殺されるよりは全然いいでしょみたいな。
だから神っていうより悪魔のイメージもしっくりくるかも。
こっちの方が絶対儲かるんだけど、なんかそっちいちゃあかんっていうやつがダイモン。
本当なんか大きく言うとなんか全員苔にしてやりたいくらいのことは思ってるから。
むしろ人生の方が人間に意味を問いかけてきてるのだっていうことを書いてるポエムで、ハイデガーじゃんと思って。
ハイデガーとフランクルで完全に構造的に同じになっちゃってるっていうかさ。政治的な立場っていうか真逆なわけ。
奇跡的なバランスで育つことができたっていう風に今俺は肯定的に自分を考えてるんだけど。
そういうのが全部力になってるよっていう物語として、俺は俺なりにできるなっていう風に最近思ったし、それすべきだなと思って。