2026年8月31日
報連相への逆襲
前回の質問回の余韻から、人生相談に答えず文章を添削する企画「お悩みリフォームの匠」へ。相談という手を取った置き配、逆言質、正直ベースから始まる嘘。後半はBTSインスパイアのドリンクと有頂天エイリアンズのグミを実食しながら、フォームとコンテンツに代わる「ベースとフレーバー」の二元論に辿り着く。
話の流れ
- 0:30疎の街に入って質問回へのバキバキ回答はそちらで聞ける。
- 1:03人生劇場ならぬ人生相談打ち上げ後の路上で、3人が同じ枕で話しかけてきた。
- 2:11お悩みリフォームの匠相談に答えるんじゃなくて、相談を添削するだけ。
- 3:18脱構築じゃなくて再構築デリダが聞いたらびっくり。現代思想のいい使い方。
- 3:55いい質問文が作れたらもうオッケー悩みの問題は、上手に悩むことができていないこと。
- 7:44相談すること、ある?二人ともやんわりとした相談はあまりしない。
- 8:52相談という言葉会話とカウンセリングの間くらいに置かれている。
- 10:48言っとくというメタデータ相談という形をとってはいるが、実は言っておくことが本体。
- 12:13相談という手を取った置き配迷ってるというニュアンスも一緒に伝えておく。
- 12:55ほうれん草をアイソレートせよごっちゃにしてるやつに、足りないとは言われたくない。
- 13:46逆言質下から来てる風で、言質を取っとくぞという判定勝ち。
- 14:55質問になってないですよねトークイベントの質疑で起きること。
- 16:18何々ベースというメタカテゴリー相談ベース・質問ベース・正直ベース、大体同じことを言っている。
- 19:55正直ベース、大真面目な顔であれを真面目なコミュニケーションとして通用すると思ってるのか。
- 21:40正直ベースから全ての嘘が始まる正直であるというフィールドを先に設定してしまう。
- 23:29ベースパスタよりベースボールベーシックのベースと、正直ベースのベースは違う。
- 24:48本当のこと風なものが面白いはったりの時代から思いつきの時代へ。
- 26:32誕生日ラップシディク・ブアリのレコードに、ほぼフリースタイルで乗せた。
- 28:21AIステム分離で音像をヒップホップにする元の曲の音像ごとヒップホップ的にするやり方。
- 31:04インスパイアード・バイ・BTSファウンデッドではなくインスパイアード。勝手に影響を受けている。
- 33:44油そば屋の韓国的美学コンクリート風の壁紙にネオン管。回転寿司的ロジスティクスとの一緒くた。
- 34:24テクスチャの内部浸透テクスチャの向こう側にあったはずの内臓がなくなる。
- 38:10フォームとコンテンツからベースとフレーバーへ20世紀までの二元論が置き換わっている。
- 41:55アリーのラベルを読み上げる味わいを取り入れることで現代的なウェルネスをもたらしています。
- 47:10そのひと手間が未来につながる白い線ペットボトルのラベルに書かれた一文。
- 49:55フレーバーテキストゲームの小道具の背景を説明する文章。
- 52:29長谷川あかりはきゅうりをポジティブにするベースとフレーバー二元論に対抗する唯一の人。
- 54:58K-POPアイドルと野菜スティック修行僧的な食生活を見せることのパフォーマティブな価値。
- 57:21有頂天エイリアンズのグミクラフトビールの風味からビールを除いたグミ。
- 1:06:00踊ろよ、地球人グミ2種類しかないのに「全種類入らないことがあります」。
- 1:08:35セブンイレブンの中の宇宙戦争2026年のセブンの全商品を記録した方がいい。
- 1:10:30AIひろゆきと肉かQRコードか額に入れるタトゥーをめぐる論戦で70点。
- 1:15:26デミアン・チャゼルの月に行く映画ジャズのアームストロングと月のアームストロング。
- 1:17:46セブンカフェとスシローの直接性ローな生なものを洗練された形で口まで持っていく。
- 1:23:57シアターオブライフ人生劇場の英題。ツリーオブライフから疎外されても作り直す。
- 1:26:10置き配的の英訳プットの面白さは残したい。ピック&ドロップ案。
この回で出てきた言葉
- アリーコンビニに5種類のフレーバーで並ぶ、「インスパイアード・バイ・BTS」のゼロカロリー・ゼロシュガー乳酸菌ソーダ。
- 有頂天エイリアンズヤッホーブルーイングのクラフトビールと、その風味を再現したセブンイレブン限定のグミ「踊ろよ、地球人グミ トロピカルフルーツ風味」。
- AIひろゆきに70点で負けたラッパーのKamuiの生配信番組の名物企画で、AIひろゆきと論戦した話。
- お悩みリフォームの匠福尾が前々からやりたい企画。
- 逆言質「ちょっと困ってて」と下から相談の形で来ているのに、その実「これお前に言っといたからな」という言質をこちらに取らせて判定勝ちに持ち込もうとするコミュニケーション。
- シディク・ブアリガーナの伝説的アーティスト。
- 正直ベースから全ての嘘が始まる「正直ベース」「相談ベース」「質問ベース」——話しかける前にメタカテゴリーを宣言する枕は、大体同じことを言っている。
- 人生劇場荘子itの1stソロアルバム。
- 人生劇場ならぬ人生相談ライブの打ち上げが終わった後、店の外の路上で朝までみんなで飲んでいたら、「人生劇場ならぬ人生相談があるんですが」という同じ枕で、3種類の人間から話しかけられた。
- 相談という手を取った置き配相談の形をとってはいるが、実は「その人にそのことを言っとく」というメタデータの方が本体になっているコミュニケーションのこと。
- そのひと手間が未来につながる白い線アリーのペットボトルの、ラベルを剥がす部分に書かれた説明文。
- 疎の街「疎の街に入ってね、我々のバキバキ回答をぜひ聞いてくれ」と冒頭で案内される場所。
- 誕生日ラップ33歳の誕生日に、シディク・ブアリのレコードの回転数を落としてほぼフリースタイルでラップを乗せた。
- テクスチャの内部浸透福尾が2019〜2020年頃に書いた概念。
- 永田康祐福尾の友人のアーティスト。
- 長谷川あかりベースとフレーバー二元論の時代に対抗している唯一の人、と福尾が言う料理家。
- ファースト・マンデミアン・チャゼルが『ラ・ラ・ランド』と『バビロン』の間に撮った「月に行く映画」として話に出る。
- ベースからフレーバーを抽出するコーヒーがベースとフレーバーの二元論に呑まれていない理由。
- ベースとフレーバーフォームとコンテンツ(形式と内容)に代わって現代を支配している二元論。
- 報連相をごっちゃにするやつ報告・連絡・相談を一緒くたにしたまま「報連相が足りない」と言ってくる人への逆襲。
- ルッキズムの天皇野菜スティックばかり食べるK-POPアイドルの食生活について、福尾が「めっちゃ嫌な言い方であることを断った上で」言った言葉。
この回からの引用
疎の街に入ってね、我々のバキバキ回答をね。
→ 疎の街
人生劇場ならぬ人生相談があるんですが、っていう枕を3種類の人間が使って。
相談に答えるんじゃなくて、相談を添削するだけっていう。お悩みリフォームの匠っていう風に僕の中で名前は決まってるんだけど。
いい質問文を作ることができたらもうオッケーなんだよね。だから悩みの問題って、上手に悩むことができてないっていうか、それやっぱ言葉の問題でもあると思うから。
僕もちょっと迷ってるんだよってニュアンスも伝えとくみたいな。それは相談という手を取った置き配みたいなことね。報連相を一緒くたにしてるみたいなね。
ごっちゃにしてるやつに、ほうれん草が足りないとは言われたくない。ほうれん草相談をちゃんとアイソレートした上で指摘するならわかるけど。
ほうれん草大事っていうやつは、ほうれん草をごちゃっとさせて、相談という手を取りながら、単なる何かの置き配をしてくるやつだ。
それこそ下からのダブルバインドっていうかさ、下から来るじゃん。ちょっと困っててみたいな、下から来てる風だけど。
→ 逆言質
正直ベースって言った途端に、正直であるという、リングっていうかフィールドを設定してるんだみたいな。
先に正直ベースって申告するのは、そこから全ての嘘が始まる感じあるしな。
あれだってもちゃんと練り上げられたコントなわけだけど、あたかもその場でなんか思いついちゃった、正直なこと言っちゃったみたいな感じこそが面白いっていうか。まさにその令和ロマンのかましからね、はったりの時代から思いつきの時代的な感じでくくれると思うんだけど。
そのやり方するとやっぱ古い音源からそのまま、しかもサンプリングしてチョップするみたいな、いわゆるヒップホップの使い方でもなく、本当その元の曲の音像をヒップホップ的にするみたいな音が最近手軽にできるから。
→ 誕生日ラップ
テクスチャとは別に内部構造があるわけじゃん。内臓とか背骨とか、そういうテクスチャの向こう側に内部がある、内臓があるっていう前提がなくなって、テクスチャの向こう側にあるのは、すごく一様なのっぺりした砂っぽいものだったり、お餅っぽいものだったり。
フォームとコンテンツっていう二元論が20世紀までは生きてたっていうか、内容と形式だよね。こういう形式の小説でこういうストーリーが語られてるみたいなことだったと思うんだけど、フォームとコンテンツじゃなくて、そのベースとフレーバーになってるんだよね。
アリーはBTSの音楽が持つポジティブな精神と創造性を受け継ぎ、さらに洗練された韓国ならではの味わいを取り入れることで、現代的なウェルネスをもたらしています。
→ アリー
やっぱりおかしいよ。これじゃダメだよ。
→ アリー
矢印、そのひと手間が未来につながる白い線を目印にラベルを剥がしてください。すごくない?
現代美術出身のやつが急にインスタレーションアートやってやることだよそれ。
ベースとフレーバー二元論時代に対抗してる唯一の人って感じするけどな。
→ 長谷川あかり
フレーバーをこのね、ポジティブオレンジフレーバーをつけるんじゃなくて、キュウリをポジティブにしていくっていうね。
→ 長谷川あかり
ルッキズム社会のスケープゴートっていうかさ、犠牲になってるわけじゃん。生贄っていうかさ。
→ ルッキズムの天皇
修行僧みたいな食生活を見せていくっていうこと自体に、パフォーマティブな価値は絶対宿るから、やっぱ野菜スティック食わざるを得ないんだと思うよ。
→ ルッキズムの天皇
クラフトビールの風味を取り出してビールの部分を除いた、トロピカルフルーツ風味のグミって、まあそれ何にも関係ないよね。
飲み込んだときのアフターの要因は完全にビール。しかもアルコールはないから、これいいね、ノンアルドリンクになるわ。
ひろゆきが言うように後々にロストテクノロジーになるかもしれないけど、むしろそれの時代の記録として、自分のタトゥーとして入れるものとして相応しいんじゃないかというロジックを打ちちゃったんだけど。75点以上で勝ちなんだけど、70点で結局負けちゃった。
やっぱコーヒーはさ、当然フレーバーもあるわけだけど、ベースからフレーバーを抽出してるから、そこは分かれてないっていうか。何でもいいベースに何でもいいフレーバーをかけてるだけじゃない。
本当ネタっていうかさ、ローな生なものを、いかに洗練させた形で客の口まで持っていくかみたいな。
シアターオブライフって人工で木を使って劇場を作って、そこでライフを表現するみたいな。ツリーオブライフから疎外されても、新たに作り直すライフと呼ばれるものとの繋がりみたいな感じがして、めっちゃいいな。
→ 人生劇場