エビデンスなきファクト
えびでんすなきふぁくと
**エビデンスがしっかりある情報など、もともとほぼない。
番組より
つまりエビデンスがしっかりある情報とかって、もともとはないんだよね、ほぼほぼ。
それってやっぱエビデンスがないけどファクトとして流通してるわけで。
この項目について
** 日記に書かれた出来事にエビデンスはないが、 社会の中ではそれがある種ファクトとして扱われる。 エビデンスがないからどうこうと言ってもしょうがないし、 「その人がそのとき思ったことは本当なんだ」という 当事者性の話にしてもしょうがない。 純粋に客観的なエビデンスでもなく、主観的な当事者性でもない、 微妙なファクトとしてあるものが、社会の大部分を成している。 荘子itはテセウスの船を、福尾は 「夏目漱石の『坊っちゃん』そのものはどこにもない—— 文庫にも全集にも英訳にもあるのに、 それらが全部同じ『坊っちゃん』だという了解を我々はしている」を挙げる。 それを理論化しようとして失敗したのがフーコーの『知の考古学』 で、 その問題設定自体がめちゃくちゃ面白い、と。
2025年5月26日の回
福尾の概念。この回で何度か参照されるが、それが話されたのは録音ボタンを押し忘れて音源が失われた回であり、番組には残っていない。抽象と具体をつなぐ回路のオリジナリティ自体がエビデンス代わりになる、という文脈で持ち出される。
この項目が出てくる回
関連項目
- 生き様2.0福尾がXで言い出した、まだ実態のわからない概念。
- 交換様式F柄谷行人の交換様式Dから始まる話。
- ファクトとフィクションとフェティッシュ三つとも、ラテン語の「作る」という動詞から派生している。
- レイバーとワークの切り離せなさアーレントのレイバー(労働)/ワーク(制作)/アクション(活動)の三区分から。
- 立場を分けるのはナンセンス「実存的か、社会的か」という分け方をめぐって。
- 未来にアウトソーシングする交換様式Dも、シンギュラリティ論も、終末論も、救世主待望論も、 未来にアウトソーシングしているという意味では同じだ、と福尾は言う。
- お金がなくなっても別の権力の形が残る成田悠輔が『令和の虎』に出て 「**希望金額はマイナス1億円です。
- うずまきと貨幣伊藤潤二『うずまき』の単行本巻末に、佐藤優が書いた解説。
となりで喋られていたこと
この項目に言及している項目
- 牛久大仏くまだまさしのうつ対策。
- 岡崎乾二郎東京都現代美術館で個展『而今而後』。
- 同じことをやり続けるくまだまさしがプリティ・ウーマンを2000回観るように、利賀村の鈴木忠志が毎年同じ演目をやるように、マームとジプシーがセリフレベルで同じものを繰り返すように、晩年のゴダールが何を見ても同じ感触であるように、一個の作品として取り出すことが不可
- 顔が見える福尾が Dos Monos について前々から思っていたこと。
- 柄谷行人交換様式A〜Dの議論が参照される。
- くまだまさし千原ジュニアのYouTubeで、プリティ・ウーマンだけを2000回ほど観るという話をした。
- 黒嵜想『アーギュメンツ』の編集。
- 子供の抽象性抽象画というと大人っぽく高尚なものに聞こえるが、子供がアンパンマンやミッフィーを見てすぐ分かるような絵本的な抽象性と、芸術的な抽象性をダイレクトに繋ごうとしているのが岡崎乾二郎だ、と福尾は言う。
- 齋藤恵汰渋谷のシブハウス(20人ほどの若者が住む3階建ての家そのものが作品)の主宰であり、批評誌『アーギュメンツ』の発行人。
- 而今而後東京都現代美術館の個展(2025年)。
- 死蔵データグランプリパソコンやハードディスクのなかで使い道がなくなったデータを募って1位を決める企画。
- シットとシッポ ザ・ムービー話は溜まっていくのだから映像さえあれば映画にできるのではないか、という構想。
- Jim O'Rourke福尾が中学のとき、岡山から新幹線で広島まで観に行ったフェノバーグ(フェネス、ピーター・レーバーグとの3人)のライブが強烈な思い出。
- 鈴木忠志富山県利賀村に劇団員と移住し、自給自足の農作業をしながら年に一度の演劇フェスで同じ演目をやり続けている。
- センスの哲学ラウシェンバーグの絵画を餃子を味わうかのように見る、という読み方が引かれる。
- そうしておくと楽だからポスターを貼る荘子itがカート・コバーンの言葉でいちばん共感したもの。
- 装飾と犯罪アドルフ・ロースの文章を福尾が初めて読んで、 想像の10倍くらい偏狭な人だったと驚く—— **人間の歴史は装飾を切り捨てていく歴史なのだ、 その原初的な形態が入れ墨で、そこから進歩して モダニズム建築という「ただの直角」にたどり着いたのだ、
- 象を作ると像を作る岡崎乾二郎の展示の最後が象の彫刻だった。
- チ。—地球の運動について—中世ヨーロッパの話なのに主人公の思考回路や喋り方が完全に進研ゼミの付録漫画。
- 抽象的なものを作るという具体的な操作抽象的なものを作るのは変なことだ、と福尾は言う。
- 作り続けている姿のほうを受け取るうずまきと貨幣の分析は面白かったが、 それは出来上がった作品に対する分析でしかないと荘子itは言う。
- 電信柱の犬のおしっこ展示にあった写真作品。
- 平倉圭サラウンドのスピーカーを教室に立てて一本ずつ鳴らし、ゴジラの鳴き声にどれだけの音が畳み込まれているかを聴かせるレクチャーをした。
- Hilma af Klint東京国立近代美術館で個展。
- 部屋を飾ることのラディカルさそうしておくと楽だからポスターを貼るのマインドでずっとやってきた、 と言ったあとに荘子itが付け加えること。
- マームとジプシー今日マチ子『cocoon』の舞台化をきっかけに荘子itの妻が通うようになった劇団。
- メッセージ音楽はヨハン・ヨハンソン。
- 録音ボタンを押していなかった**過去最長の1時間15分、しかもすごく話が回って盛り上がって喋ったあと、 録音ボタンを押していなかったことに気づいた。
- 録音ボタンを押し忘れる2025年5月19日収録分は録音に失敗して消えた。